檜原村(ひのはらむら)って
どんなところ?
檜原村は、島しょ部をのぞく東京都の中で唯一の「村」であり、都心から約50㎞はなれた東京の西に位置する緑豊かな大自然の中にあります。南は山梨県、神奈川県に接し北は奥多摩町に、そして東側がわずかにあきる野市に向けて山が開け、村外への交通路となっています。総面積の93%が森林。平坦地は少なく、村の大半が秩父多摩甲斐国立公園に含まれています。
美術館ができるまで
大自然の中、思い出の詰まった場所に
新たに生まれるおもちゃ美術館
檜原森のおもちゃ美術館は、もともと旧北檜原小学校があった場所に設立されます。1966年の建替え以降、地域の子どもたちが学び遊んだ記憶が刻まれた場所です。
旧北檜原小学校は、1984年檜原小学校に統合され、廃校となった後、渋谷区に貸し出され「渋谷区自然の家」として活用されてきました。
しかし2017年、老朽化に伴い「渋谷区自然の家」は閉鎖、耐震診断等の結果により、2019年に校舎は解体されることになりました。解体前、地域の有志たちで「北檜原小学校を送る会」として運動会を開催、村内だけではなく村外からも多くの人が集い、校舎に別れを告げました。
2021年、地域の想いも乗せて、新しく「檜原森のおもちゃ美術館」として生まれ変わり、唯一残された『大きなのっぽの古時計』とともに新たな時を刻みます。
History
2014
・「檜原村トイビレッジ構想」の検討を開始
・檜原村が「ウッドスタート宣言」。12月18日に調印式、誕生祝品贈呈式を実施
2015
・檜原村 森のおもちゃ美術館(払沢の滝ふるさと夏まつり・8/22~8/23)
・森のめぐみ子ども博出展(10/17~10/18)
2016
・木育キャラバン in 檜原村(払沢の滝ふるさと夏まつり・8/20~8/21)
・森のめぐみ子ども博出展(10/15~16)
2017
村のさらなる木育推進に向けて木育円卓会議を開催(8/30)
2018
木育円卓会議を開催(3/28)
2019
・木育円卓会議を開催(3/17、5/14、8/7)
・檜原森のおもちゃ美術館に先立って、隣接する「おもちゃ工房」が運営開始。村長も列席したオープニングセレモニー後、設備のデモも行われた。北檜原小学校を送る会の開催後、旧校舎の解体。
2020
檜原森のおもちゃ美術館の建設工事がスタート
2021
秋にグランドオープン予定
「檜原村トイビレッジ構想」の起点となったコンセプトシート。「檜原村を日本一有名な木のおもちゃ村にしたい」という想いが込められている。
調印式
誕生祝品贈呈式
おもちゃ工房
設備のデモ
おもちゃ工房内の様子
檜原森のおもちゃ美術館のコンセプト
1.地域交流拠点
多世代交流拠点として
おもちゃ美術館を支えるボランティア人材「おもちゃ学芸員」の育成による地域住民の活躍の場・地域交流拠点となるとともに、0歳から100歳まで幅広い世代の交流拠点としての役割も果たします。
2.檜原村独自の木材産業の発展
檜原村の豊かな森林資源と人材によって作られたおもちゃ美術館は、子どもたちが楽しみながら屋内、屋外で檜原村の自然に触れる機会を創出します。木の魅力を伝える「木育空間」としての館、さらには人と森を繋ぐ館となることで、檜原村の木材産業のさらなる活性化に寄与します。
3.檜原版エコツーリズムの一環として
建物・内装・家具・おもちゃに檜原村の森林資源をふんだんに活用することより、地域での木育活動の推進拠点を目指すとともに、地域外の子育て世代を中心とする観光客も多く訪れる「エコツーリズム」の一角も担っていきます。